活動内容

2022年度の活動内容

飛雲会では、「展覧会部」「講習会部」「作品研究部」「厚生部」「資質研修部」の5つの部に分かれて、さまざまな活動を行っています。それぞれの部がどのような活動を行っているのか、ご紹介します。

展覧会部

年に一度の会員の作品制作発表会の場として定着している飛雲展は今回第75回の記念展を迎えます。非常に歴史のある作品展ですので、10月14日(金)から16日(日)まで原田の森ギャラリー本館1階、2階で開催される飛雲展を是非ご覧ください。また、併設展として同人所蔵の貴重な硯も東館に並べられます。

飛雲展は前衛書のほか漢字、漢字かな交じり文、一字書、刻字など多彩な作品が展示されます。日頃の会員の練習成果の発表の場でありますので、自由な発想から生まれてくる闊達な作品の数々を是非ご覧になって下さい。


講習会部

家庭の事情や毎日のお仕事で、なかなか自宅では長時間にわたる書活動ができない人のために、講習会部では毎年八月のいずれかの週末に、二日間会員の皆さんに講演会や実技指導を通して書道芸術を学んでもらえるように夏期書道講習会(兵庫県中央労働センタ―)を実施しています。今年度は新型コロナ感染拡大のためにやむを得ず中止となりましたが、「摩崖の書について(講演会と貴重な古拓の披露)」、「宇野雪村賞作品制作(実技)」、「開通褒斜道刻石(臨書実技)」、「西狭頌(臨書研究)」で講習会が開かれる予定でした。

来年度に向けて同じ企画内容で講習会が実施される予定です。この講習会は高校生も参加できます。また、二日間でなくても一日だけの参加も可能です。講師の先生方が気さくに作品制作の指導にあたられますので、日頃聞いてみたかったこと、いつも困っていることなど質問してみてはいかがでしょうか?必ず今後の書道芸術の作品づくりの参考になることがみつかるはずです。気軽にお友達を誘って、ご参加ください。


作品研究部

作品研究部は現在年1回程度、書道展へ出品される会員に対して、応募作品の指導を行っています。会員皆さんの作品が魅力的なものになるように、更なる作品の質の向上を目的に活動しています。平成27年度からは、作品研究会が単なる作品の批評会になるのではなく、実践的なものになるように終日の開催となりました。午前中は飛雲会講師による漢字、前衛書作品の席上揮毫。これによって、講師の筆や墨の使い方、線の表情や間の捉え方、作品制作に取り組む講師の真摯な姿を真近で見ることができます。午後からは毎日書道展当番審査員を中心とした講師陣による出品作の合評会を開催しています。

飛雲会では会員各自が多くの書道展に積極的に出品しています。飛雲展、奎星展、毎日書道展、兵庫県書道展、宇野雪村展、兵庫県展、書の甲子園、シルバー書道展、ファミリー書展、こうべ市民美術展のような各都市の美術展などです。これまでにたくさんの受賞者を輩出しています。まずは作品研究会に参加して、友人とご一緒に一度展覧会に出品してみませんか?

作品研究部の活動の様子

厚生部

厚生部が発足したのは、昭和五十九年(1984年)のことです。書道芸術だけではなく芸術全般に関する会員の資質向上を目的として、厚生部では年二回の行事を開催しています。秋には美術館巡りを日帰りで開催しています。第一回は京都国立博物館と藤井斉成会 有鄰館へのバスツアーによる研修でした。春には歩こう会として、古社寺などをお弁当持参して訪ねたりします。楽しく、笑顔で会員相互の親睦をかねて実施される厚生部の企画に是非ご参加下さい。

今年度は、11月13日(日)10時に阪急御影駅に集合(予約は必要ありません)して、白鶴美術館や世良美術館で国宝や重要文化財に指定されている日本や中國の古美術を鑑賞します。


資質研修部

書道芸術に関わろうとすると作品制作だけでなく、その周辺の幅広い知識も必要になってきます。そのため、資質研修部では年に二回程度の資質研修会を開催しています。みなさんが古典(臨書)の勉強をする時に活用している法帖や拓本、書道には不可欠な墨、硯、筆、紙の文房四宝とよばれる研究、印材(落款)の種類や特徴など、会員が所蔵しているあらゆるものをみなさんに開示して、書的教養を身につけてもらうことを目的としています。気軽にお出かけ下さり、日曜日の二~三時間程度の会員の仲間達と楽しく書道に関する教養を身につけましょう。

今年度は7月10日(日)に兵庫県民会館で「硯を学ぶ」 – その二 –(歙州硯・澄泥硯・その他・端渓硯以外の硯について学ぶ)を開催し、菅野清峯名誉会長の解説のもと、各自硯についてより豊かな教養を身につけることができました。