活動内容

2025年(令和7年)度の活動内容

飛雲会では、展覧会や講習会、作品研究会などを通じて、書の研鑽と交流の場を広げています。
展覧会部による「飛雲展」、研修部による「飛雲会夏期書道講習会」「作品研究会」など、年間を通じて多彩な企画を実施しています。
2025年(令和7年)度の主な活動内容をご紹介します。

研修部

令和7年度 作品研究会活動報告

恒例の作品研究会を3月22日(日)午前10時から午後4時まで、兵庫県学校厚生会館2階にて開催しました。参加者は総勢54名で、有意義な研究会になりました。

午前の部は、池田孝治研修部部長より、本日の作品研究会の説明があり、岡本正志会長のご挨拶後、藤川智彦研修部副部長の司会進行により、毎日書道展作品制作に参考となる作品揮毫と講義を四先生に実施していただきました。

まず、池田孝治先生が漢字作品を三点、島田啓敬先生が漢字作品を一点と前衛作品を一点、続いて、佐伯孝子先生が前衛作品を三点、岡本正志先生が漢字作品を二点と前衛作品を一点作成してくださいました。

池田孝治先生による作品揮毫の様子
島田啓敬先生による作品揮毫の様子
佐伯孝子先生による作品揮毫の様子
岡本正志先生による作品揮毫の様子

それぞれの先生方が作品創りのための方法を詳しく解説していただき、さらに、作品に必要な墨の濃度や量、さらに空間の作り方や筆の使い方などを具体的に示していただく様子を見学できましたのは、またとない良い機会であったと思います。

午後の部は、中西浩暘副会長のご挨拶後、岸濤風先生の司会進行のもと、橋本安希子研修部部長の講師紹介後、岡本正志、中西浩暘、岸濤風、島田啓敬、安藤明美、谷野成子、左右津安輝子、池田孝治、佐伯孝子、菅原美由紀の審査会員の先生方から、毎日書道展作品の講評と添削が行われ、一人一人に丁寧に良い点、改良を加える点、さらに、より作品効果をあげる方法などを詳細に説明していただきました。作者はもちろんのこと、見学者にとっても大いに学ぶことがあったと思います。

最後に島田啓敬理事長より、的確な総評をいただいき、佐伯孝子旧作品研究部部長より、これまでの作品研究部へのご協力に深い謝意が示され、閉会となりました。

本年度より作品研究部は研修部となりますが、引き続き、毎日書道展、奎星展などの全国規模の書道展出品に向けて、先生方のお力添えを頂きながら、さらに意欲的な作品創りに役立つような研究会ができればと活動を続けていきます。

今回は約32点の持参作品となりましたが、次回はさらなる積極的な参加を期待しております。今後もより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。


展覧会部

令和7年度 展覧会部活動報告「第78回飛雲展」

第78回目となる「現代書の総合展」飛雲展を開催。多くの来場者を迎えて活気ある飛雲展となった。来館者数延べ1700人。

期日令和7年10月17日(金)~19日(日)
原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館/神戸市灘区原田通)本館1階・2階大展示室
併催 池田孝治書作展 東館展示室
出品数263点
部門別出品数A部(前衛書)174点/B部(前衛書以外)67点/C部(小作品)22展
入賞作品(原田の森ギャラリー本館2階大展示室)

今回の変更点

1 展示場所の入替

同人作品を全て2階大展示室に移し、1階は準同人と一般公募の作品とした(寄託賞と飛雲会賞作品は従来通り2階)。陳列パネルの配置を工夫し,開放的で見やすい陳列を試みた。 

2 小作品部を新設

近年の出品状況を考慮し、初心者も出品し易い小作品部(C部)を一般公募に設けた。初出品者30名中22名が出品。

3 東館の展示

飛雲展要項枠にとらわれない作品発表として社中展・グループ展・個展等の場を同人に提供。飛雲会員の意欲あふれる表現を期待し、飛雲展の併催とした。

作品解説会(本館2階大展示室)18日(土)

講師は島田啓敬理事長。名誉会長、会長、理事長等の作品をもとに前衛書の表現意図や技法、用具等を具体的に説明。約70名の参加者から「新しい表現の世界を知った」という感想も寄せられた。

作品解説会(本館2階大展示室)

表彰式・祝賀会(ラッセホール)19日(日)

表彰式では兵庫県芸術文化課・神戸市文化交流課の祝辞を受け、後援五団体代表から寄託賞が授与された。受賞者それぞれに賞状が授与され喜びを胸に一層の躍進へ決意を固める場となった。

表彰式(ラッセホール)

表彰式に引き続き会場を移して祝賀会を実施。神戸市民文化振興財団、神戸新聞社事業局、兵庫県芸術文化協会よりお祝いと激励を受けた。出席の受賞者を壇上に招き大きな拍手を贈り祝福した。また久しぶりに出会った会員と懇親の時間ともなった。99名出席。

併催 池田孝治書作展(東館1・2階)

毎日展会員賞受賞記念個展に加え、愛蔵する上田桑鳩・宇野雪村・稲村雲洞の作品などを展観して好評を博した。

池田孝治書作展(東館1階)
池田孝治書作展(東館2階)

第79回展は来年の10月16日(金)~18日(日)原田の森ギャラリーで実施予定。


研修部

令和7年度 研修部活動報告「飛雲会夏期書道講習会」

8月22日(金)・23日(土)の2日間、令和7年度の飛雲会夏期書道講習会を兵庫県中央労働センターで実施しました。
講義「中国書道史の旅」、墨象研究「宇野雪村賞作品制作(実技)」、古典研究「牛橛造像記(臨書実技)」、「鄭長猷造像記(臨書実技)」について、学習を深めることができました。
講義はスクリーンで龍門石窟など数多くの写真を見ながらの解説。

講義「中国書道史の旅」の模様
墨象研究(宇野雪村賞作品制作の模様)

古典研究では貴重な古拓を鑑賞しながらの臨書。見識を深める良い時間となりました。

多くの講師の先生方が気さくに作品制作の指導にあたられ、新たな発見があり、今後の書道芸術の作品づくりの糧となったのではと思います。

この講習会には飛雲会の同人、準同人、会員、一般や学生の方、幅広い年齢層の方が参加されています。
墨象や古典臨書、創作書を学びたい、興味がある方は是非お気軽にご参加ください。